LPIC-2(201、202)試験を受けて、無事一発合格してきました。記念してこれまでの経緯やどう対策してきたかを記事にしたいと思います。
LPICを取ろうと思った経緯など
勉強を始める前の僕のLinuxのスキルとしては、↓こんな感じ。
- Linuxコマンドを使うことができる(調べ方を知っているといったほうがいいでしょうか)
- 中規模なLinuxサーバーを構築できる
- 仮想サーバーで何かできる
- はまってもググってなんとかすることができる
- 全部独学、ネット記事の見様見真似が多い
たまたまLPICというLinux技術者認定資格があることを知って、これまで独学でやってきたことがレベル3の出題範囲をカバーしてたので、これだったら楽に取れるんじゃね?と思ったのがきっかけです。
モチベーションを維持できたのは、ぶっちゃけ、会社の資格報奨制度にLPICレベル1~3が対象としてあったから、というのが本音です。
実際に受験してみて思ったこと
正直、レベル1~3の中でLPIC-2の2つ(201、202)が一番きつかったです。一つ一つの章の難易度が高いうえに、細かなオプションまで問われるので、30歳超えた頭には暗記は苦痛でしかなかったです・・。
普通Linuxコマンドのオプションなんてmanやコマンドヘルプに頼りますからね。エンジニアとしては、そういう手段だけを知っていればいいはずです。
あと、受験料が1つ15,000円は高い!このプレッシャーは半端なかったです。
LPICとは
「Linux Professional Institute Certification」の略。「エルピック」と発音するらしいです。
Linuxのスキルを証明するための「中立公正な」資格試験であり、世界標準な資格になっているようです。
同じLinux技術者認定資格として「LinuC」もあるので注意が必要。主催している団体が違って、LPICは「 LPI日本支部 」、LinuCは「LPI-Japan」となっています。
IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan
もともとLPICだけだったにも関わらずLinuCができた経緯は良く分かりませんが(大人の事情があることは容易に想像できますが)、非常に紛らわしい。
どうもLinuCは日本にローカライズされた資格を目指しているらしいけど、「Linux」というグローバルな技術要素を何故日本用にローカライズする必要があるのか、甚だ疑問です。
どっちを取るかは、会社の報償制度やグローバルな資格が欲しいか、といった観点で判断すればいいでしょう。
LPIC-2
中小規模のサーバー、ネットワークを管理するスキルが問われます。出題範囲はかなり広く、また細かなオプションまで問われます。サービスやコマンドによっては似て非なるオプションが存在するので、暗記力も問われます。そもそも暗記は技術の本質から外れてしまいそうだけど、試験だから割り切ってしまいましょう。
バージョンによって出題範囲や各テーマの重みが変わってくるので、以下の公式ホームページを必ず確認しましょう。
LPIC-2: Linux Engineerwww.lpi.org
LPIC-2認定を受けるためには?
LPIC201試験及び202試験に合格すること、かつLPIC-1認定を受けていることが条件です。ただし、受験する順番は決められておらず、例えば「201→202→101→102」と受験しても問題ありません。(ちなみに僕はこのパターンです)
この場合、102合格時にLPIC-1とLPIC-2の同時認定となります。
LPIC-2の範囲
公式ホームページから確認できます。見ての通り、出題範囲が広く、1つ1つの難易度も高いです。
気を引き締めて勉強しましょう。
受験の準備
受験はCBT方式です。自分で試験日、試験会場を予約する必要があります。
LPICにアカウント登録する
まずは、 https://www.lpi.org/ja/ からアカウントを作りましょう。
試験日程、試験会場を予約する
受験申込はピアソンVUEから行います。 https://www.pearsonvue.co.jp/ からアカウントを作って、近くの試験場を選択して受験申込をしてしまいましょう。
勉強法
始めは参考書で一通り覚えて、Ping-tで周回するイメージです。あとは実際にコマンドをたたいて体に覚えさせることも重要視してました。
参考書
所謂「茶本」ってやつです。参考書はこれしか触ってません。
Ping-t
7割くらいは Ping-t で勉強してました。202、202のコンテンツ利用は有料になっています。6ヵ月利用で5,000円程度だったかと思います。
受験までに全ての問題を金にしました。
周回していると問題を見るだけで答えが分かってしまうので本質的ではありません。そこは解説を隅まで理解するようにして、注意しながらやってました。
実際に動かしてみる
これが一番効果的だと思います。正直、LPIC-2にもなると暗記だけで対策するのは厳しいです。
仮想マシンでLinuxサーバーをたてて一通りのコマンドを実行してみるのがよいでしょう。
「試験日」を決めて取り掛かること
受験はCBT方式なので、受験日を自分で決めることができます。 これがメリットでもあり、デメリットでもあります。
受験日はこの日と決めることで、メリハリある勉強が出来ると思います。
ではでは、頑張ってください。