NTPでサーバーの時刻合わせ【Ubuntu 18.04】
NTPは「Network Time Protocol」の略で、ネットワーク上でクライアントがサーバーに対して時刻を問い合わせるためのプロトコルです。
NTPによって時刻が正確に保たれるので、保守面からもサーバーにインストールしておいて損はないでしょう。
Ubuntuであればインストールから設定まで簡単に導入出来ます。
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| $ sudo apt -y install ntp
$ sudo vi /etc/ntp.conf
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/etc/ntp.conf
に自身のタイムゾーンのNTPサーバーを追記します。デフォルトはコメントアウトします。
/etc/ntp.conf
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| #pool 0.ubuntu.pool.ntp.org iburst
#pool 1.ubuntu.pool.ntp.org iburst
#pool 2.ubuntu.pool.ntp.org iburst
#pool 3.ubuntu.pool.ntp.org iburst
# Use Ubuntu's ntp server as a fallback.
#pool ntp.ubuntu.com
server ntp.nict.jp iburst
server ntp1.jst.mfeed.ad.jp iburst
server ntp2.jst.mfeed.ad.jp iburst
server ntp3.jst.mfeed.ad.jp iburst
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NTPサーバーは、
- 立行政法人情報通信研究機構(NICT)の公開NTPサーバー
- インターネットマルチフィード(MFEED) 時刻情報提供サービス for Public
としました。
正確な時間を得るためには「サーバー間の物理的な距離」も大事です。日本国内の有名どころを選んでみました。
NTPを再起動して動作確認します。
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| $ sudo systemctl restart ntp
$ ntpq -p
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
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*ntp-b2.nict.go. .NICT. 1 u 21 64 3 23.464 2.820 21.957
+ntp1.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 22 64 3 24.403 1.069 3.885
+ntp2.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 17 64 3 26.187 2.418 3.868
+ntp3.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 21 64 3 24.008 3.610 4.740
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左端の「*」は現在同期を行っているサーバー、「+」は次に同期行う候補のサーバーを表しています。
時刻同期が安定してくると、「poll」で表示される間隔が長くなっていきます。最大1024秒で時刻問い合わせを行うようになりますので、勝手にシステムへの負荷が少なくなるようになっていきます。